20分で7曲💦 時間無いし吟の説明もしたいし、、、、、。
皆さま、こんにちは! 私は、相萩吟詠会の●●と申します。どうぞよろしくお願いいたします。(間)
詩吟は日本人が古くから親しんできた、漢詩・和歌・俳句などに、独自の節をつけて、おなかの底から声を出して歌う、日本の伝統文化です。
私ども相萩吟詠会では、初心者向けに毎月3回、土曜日の10時から12時まで、ここ生涯学習センタけやきをお借りして、詩吟教室を開催しています。
師範は松本岳琴先生です。詩吟にご興味を持たれた方は、ぜひ一度見学をしていただければ幸いです。
(間) それでは、「吟じます。人生の春夏秋冬、四季の詩(うた)」と題して、詩吟の発表会を開催いたします。
最後までご清聴を、よろしくお願いいたします。
(礼)
人生は青春(せいしゅん)、朱夏(しゅか)、白秋(はくしゅう)、玄冬(げんとう)に分けられると云われています。
人生を春夏秋冬の四季と重ね合わせ、詩吟を吟じたいと思います。最初の3曲は人生の春を吟じます。
・漢詩 望楼に飲す この詩は明治2年、伊藤博文が27歳の時に作ったものです。若き政治家の豪快な心意気が感じられる吟です。
・次は 漢詩 道灌蓑を借るの図に題す。太田道灌(おおたどうかん)は室町時代に関東で活躍した武将です。八重咲きの山吹の花は実がないことと、雨を防ぐ「蓑(みの)」を貸すことができないことをかけて、山吹の花を道灌に差し出す少女。少女の意図が分からなかった若き日の道灌は、自分の無学を恥じ、歌の道にも精進したと云われています。
・人生の春を歌う三曲目は、ずばり、「青春」作者はサミュエル・ウルマンです。 青春とは、心の若さであると歌っています。
つぎは、夏にちなんだ詩(うた)です。
・奥の細道より、「平泉」 作者は 松尾芭蕉 です。
芭蕉は、源義経(みなもとのよしつね)が亡くなった、ちょうど500年後の江戸時代 元禄2年の夏に、義経を慕(した)って奥州の平泉を訪れた様子を「奥の細道」に書いています。そして、「城跡(しろあと)に茂る夏草」と「義経をめぐる史劇(しげき)の世界」とを対比させた俳句を詠(よ)んでいます。吟者は松本岳琴先生です。
つぎは秋にちなんだ詩(うた)です。
・和歌「みわたせば」作者は平安時代末期から鎌倉時代初期を代表する歌人、藤原定家(ふじわらのさだいえ)です。この歌の、秋の夕暮れの「もののあはれ」を詠(うた)う感覚や、静かでひっそりとした風情(ふぜい)を見出す感覚は、日本の文学や芸能に大きな影響を与えたと云われています。
つぎは、人生の玄冬(げんとう)にちなんだ詩(うた)です。
・俳諧歌 老木桜 作者は小林一茶 です。
明日(あす)にも枯れて倒れてしまいそうな桜の老木(ろうぼく)は、意外にも、まだ花を咲かせている。老いても、まだまだ頑張れると励まされる吟です。
・本日最後の吟は、漢詩 「富士山」 作者は江戸時代初期を生きた石川丈山です。
富士山は、春夏秋冬四季折々の姿を見せ、どんな状況でもその美しさを保ち続けます。同様に、人生も様々な挑戦や変化を経験しながら、「自分らしさ」や「目標」を見失わずに進んでいくことが大切なのではと考えさせて頂ける吟です。
(歌い終わり、礼をし終わったら)
ご清聴、まことにありがとうございました。
以上で、詩吟の発表会を終了させていただきます。