詩吟を習って,先人の生き方を学びます。漢詩や和歌、俳句に節をつけて腹から声を出して歌います。
健康増進、ストレス解消に最適です。

詩吟は人生の節目に役立つもの

心が折れそうな時は、大きな声を出して自分を鼓舞しよう

体験談で失礼いたします。定年退職後の趣味に何が良いかと、なぜか52歳の時に小田原市生涯学習センターを訪れて、いろいろなサークルを見学しました。その中に、男性ばかりで大きな声をだす詩吟の会がありました。迫力のある声に感動し、これなら私も継続できるのではと入会しました。

1.入会したその年に、東京に住む兄が病気になり、帰らぬ人となってしまいました。
 兄は一人暮らしだったため、病院の付き添いや、身の周りのことなど、会社が終わってから東京まででかけ対応しました。その甲斐もなく、帰らぬ人となってしまいました。通夜は、私が一人、斎場で兄と一夜を共に過ごしました。
 斎場に一人で泊まることは心細いものです。また兄と過ごした幼い時からの思い出がよみがえって、寝れるものではありません。なので、その夜は、詩吟を、兄の前で大きな声で吟じました。斎場には、私一人きりなので、だれにも遠慮はいりません。まだ入会したてですので、うまくは吟じることはできませんが、兄に届くように何回も何回も大きな声で吟じました。夜中の2時頃でしょうか、兄が[もういいから寝なよ]と言っているように感じ、布団に入って何とか朝を迎えることができました。
 詩吟の会に入門せずに、兄の死を迎えていたら、寂しいお通夜になっていたと思います。心が折れそうな時は、大きな声を出して自分を鼓舞することを体験した一夜でした。
そして、無念なことは、兄が病気になる前に、私が兄の体調のことをもっと気にかけてあげれば、と気づかさせていただきました。

2.詩吟は人生の節目に、かならず役に立ちます。ぜひ奮って、ご見学をいただければ幸いです。

 
   

2023/1/21