詩吟を習って,先人の生き方を学びます。漢詩や和歌、俳句に節をつけて腹から声を出して歌います。
健康増進、ストレス解消に最適です。

小田原歳時記と小田原昔話

「戦争と自然破壊の20世紀」から、「共生と自然と調和する21世紀」へ

 詩吟教室は、小田原市 生涯学習センタ けやきで開催しています。「けやき」には、3階に図書館があります。私は、図書館が大好きなので、よく利用します。
 今回、紹介する本は、「小田原歳時記 小田原昔話」 田代亀雄著/解説 田代道彌 です。昭和52年 初版発行で、明治、江戸の小田原を書き留める貴重な著作となっています。小田原の歳時記、昔話は興味深いです。
 古来から小田原は、自然はおだやかで風光明媚、色々な人々が共存し、年中行事も盛んで心は豊かでした。不便でも貧しくても譲れない暮らしがあったように思います。
 振り返って、21世紀の小田原を含む、日本は、いろいろな心配ごとがあります。
 人間には寿命があるように、社会にも寿命があるのでしょうか?
 ゲームであれば、行き詰ればイニシャルリセットして、やり直しもできますが、自然の木や畑や川、森林、海、畑は道路や住宅にしてしまったら、自然には戻れないです。
社会と共生し、自然と調和して、持続可能な社会を考えて生活することが、政治、自治、会社、働く人々、家庭、地域に求められていると思います。
 そんな21世紀だからこと、一吟 腹から声を出して肝に銘じたい漢詩をご紹介します。  
■中 庸  <元田 東野>
勇力の男児は 勇力に斃れ 文明の才子は 文明に酔う
君に勧む 須く 中庸を択び 去るべし
天下の万機は 一誠に帰す

■解説
右にも左にも偏らず、常に中道を選んで進んで行かれることである。
そして世の中のことは何事にも誠心誠意でやれば、間違いはないのである。
【作者】 元田東野(1818~1891)
幕末・明治の漢学者。肥後熊本城下に生まれ。横井小楠に師事。教育勅語を草案、帝国憲法・皇室典範の成案にも参加した。明治天皇の側近として奉仕。
享年七十四歳。


■後日談
Amazonで、小田原歳時記・小田原昔話 (1977年) (小田原文庫〈5〉) 文庫 – 古書, 1977/2/1 を検索したら、中古本で28900円からの値段がついてました。
びっくりΣ(・□・;)









2022/2/6