相萩吟詠会.小田原教室

江戸時代、東洋古典の音読は、人間力を養う上で、幼年期の欠かせない教育でした。
東洋の教学は、経と史と詩文の三つに分類され、①経は経済❗️ 人間の正しい営み、正しい生き方を学びます。②史は歴史❗️ 歴史に残る先人の生き様を学びます。③詩文は、人間の情緒、情操を養い育てます。

さて、詩吟教室では、③詩文の音読から始まり、作者の詩に託した思いを知り、正しい日本語で、自分が発せられる最大限の大きな声で吟じます。(入門の頃は稽古で、のどが枯れるのが普通です。)
人間の原動力になる、感動し行動する力を得ることが目的です。より良い人間として生きる[腹を作る]ことを目指しています。
③の詩文の学習を継続することで、詩文の作者の生き方に興味がわき、②の作者が生きた歴史を学びたい気持ちが湧いてきます。こうなると締めたものです。独学で、中国の歴史や日本史を調べることが楽しくなります。また、西洋文化も、東洋文化を知ることで比較対象として造詣が深くなります。
③の詩文と②の歴史の学びを継続することで、①の経済、正しい人間の生き方が少しずつわかってくると思います。お金がもっと欲しい、地位や利権や名誉が欲しい、楽をして生きたいとか、邪心が消えて、自分がなぜ人間として生まれたのか、何のために生まれたのか少しずつわかってきます。
人間力を学ぶきっかけに、詩吟教室を活用していただければ、幸いです。